英 iFI-Audio の USB-DAC 内蔵ポータブルヘッドホンアンプ、nano iDSD が国内発売を迎えました。PCM 方式で 384kHz / 32bit、DSD では 6.2MHz までのハイレゾ音源に対応し、iOS / Android デバイスやソニーのハイレゾ対応ウォークマンなどとデジタル接続・再生ができます

最近はポータブルヘッドホンアンプでもハイレゾ再生対応の USB-DAC を内蔵するものが増えてきましたが、多くは市販のハイレゾ音源に多い 96kHz もしくは 192kHz までしか対応しません。iFI-Audio nano iDSD は 384kHz / 32bit に対応するほか、その名のとおり DSD 再生にもネイティブで対応します。

iFI-AudioのUSB-DAC内蔵ポタアン nano iDSD 発売、ハイレゾ対応ウォークマンとのデジタル接続が可能

一般的な USB-DAC として PC に接続できるのはもちろんですが、家で使っているだけならポータブルである必要はありません。nano iDSD は、カメラコネクションキットなどを介して iOS 7 搭載デバイスとデジタル接続できるほか、Android 4.1以降を搭載するデバイスとも OTG ケーブルを使ってデジタル接続が可能です。さらに国内代理店のトップウイングでは、ソニー純正の WM Port - USB 変換ケーブル WMC-NWH10 を使えば、ハイレゾ対応ウォークマン NW-ZX1、NW-F880 とも接続してハイレゾ再生ができるとしています。


DAC にはバーブラウン製チップセットを使用し、再生可能フォーマットは PCM 方式なら 384kHz / 32bit まで、DSD は最高 6.2MHz、DXD は 384kHz まで対応します。


Windows には専用のドライバーを提供。最新版のバージョン 2.15.0 ではアシンクロナス伝送、WASAPI、ASIO2.3などに対応します。ただし DSD音源の出力は PCM 変換される DoP 方式。なお、Mac や Linux ではOS標準ドライバーが対応するので、接続するだけで動作します。


入力は USB 3.0。iOS デバイスとはカメラコネクションキットまたは Lightning-USB 変換ケーブルで接続可能。内蔵のヘッドホンアンプの出力は 80mW。3.5mm ステレオミニのヘッドホン出力、SPDIF 出力端子、アナログライン出力端子を搭載します。


バッテリーによる連続再生は約10時間。充電は USB 端子から行います。


価格は2万6250円。ハイレゾ音源の再生能力や接続可能デバイスの多さ、ソニーの PHA-2 が実売で4万円台後半〜5万円ほどすることを考えれば、なかなかのコストパフォーマンスです。