日本原子力研究開発機構(原子力機構)は29日、車載型空間放射線量測定装置を活用した情報発信システムを公表した。福島、会津若松、郡山、いわきの4市の路線バスで測定した放射線量の実況値が一目で分かる。

 京都大が開発した測定装置を活用した。路線バスに登載した装置が計測したデータを携帯電話回線で収集し、瞬時に分析。放射線量に応じて路線を緑や赤などに色分けし、線量の高低を分かりやすく表示している。今年1月以降の線量の推移なども確認でき、一部データは原子力機構のホームページで公開している。

 29日には原子力機構の事務所が入る福島市のユニックスビルのロビーに、現況値などを表示する大型画面を設置した。